歯肉癌患者(男性)の体験談(1)2011.1.16

 私は2009年の3月くらいに近隣の歯科医で腫瘍らしきものが発見されました。上顎歯肉癌といって右側の奥歯の付近に癌が出来たわけなのです。年明け前後くらいから指を入れて調べると何か指先に引っかかるなということは分かっていたのですが、それが癌だとは思っていなかったので、癌に近いものではないかということが分かったのが歯医者に行った、その時でした。

 痛くもかゆくもなくて、そのまま放置していたわけですが、だんだん上顎の方にまで広がって来まして、上顎の方も指で触るとただれているという感じになってきて、それはいよいよおかしいというので歯医者に行ったら、そこは歯科と口腔外科という看板を掲げている普通の個人経営の歯医者さんでした。

 初めて行ったところでしたが、そこでたまたまレントゲンを撮ってもらったら、先生の顔色が瞬時に変わり、骨が溶けていると言われまして、私に紹介状を書くと言われて、それを見ていたら先生の手が震えていました。それを見て、これは癌の類のものだと直感しました。紹介状の先がN医大の口腔外科と書いていただいたのですが、私はN県に住んでいる住民ですから、全体的に評判の芳しくないところなので、こんなところに紹介状を書いてもらって行っても時間の無駄だと思いました。書いてもらったのが金曜日だったのですぐ土日になり、病院も私も休みです。自宅でインターネットで検索してみましたら、出てきたのが成人病センターとO大学歯学部附属病院の口腔外科が出てきまして、私は勤めが大阪ですので、大阪の方が地の利がありますので、兎に角両方行ってみようということにしました。

 ただここの成人病センターは紹介状がないと受け付けないとホームページに書いてありましたので、紹介状はN医科大学でしたが、経緯を話しすれば何とか受け付けてもらえるかなと思って、月曜日の朝を待ちかねて、8時になる前にここに着きまして、窓口で事情をお話して、何とかこの紹介状を以ってお取次ぎ願えないものかとお願いをいたしました。しかし「うち宛の紹介状でないからダメ」と断られてしまい、そこを何とかお願いすると食い下がったのですけれども、どうしてもダメと断られてしまいました。それでは仕方がないということで、 O大学歯学部の方に行きました。幸いその日飛び込みで行ったのですが、事情をお話するとO大学の方は「それじゃまあ診てあげる」と言って診ていただきました。

 その日のうちにCTやらMRやらを撮って、いろいろと検査してもらうと、「細胞診するまでもなく癌です。かなり進んでいます。」と言われ、私の病期はT4N0M0(あとで分かったことですが、これは4期でリンパ節転移がなくて、遠隔転移がないという意味)ということでした。ただリンパ節に飛んでいるかいないかというのは、かなり怪しいという話でした。当初は、O大学歯学部病院で入院手術をする予定にしていたのですが、何分にも大学病院ということで、いかにも物珍しそうに医者の卵の先生達が5人も10人も私を取り囲んで、口を開いているのを覗き込んで、まるで芸能人のように右向いて左向いて、と言って、写真をバチバチバチバチと何十枚も撮られて、これはもう俺はモルモット扱いだなというのが実感でした。

 ところが肝心の治療はと言ったら、ベールに包まれていて何もお話していただけなかった。癌ですと告知をしておいて、「では後どうします」という話が一切ありませんでした。時間だけが無駄に過ぎて、非常に不信感が募りました。モルモットというのも気になって、その間にインターネットや医学書を調べました。O大学の方は、それまで担当していた女性の歯科の先生が突然年度替りですから、3月31日を以って退職しますと言って、突然去って行きました。いきなり歯学部の準教授といった感じの偉そうな先生が出て来て、立ち話でレントゲン写真を見せながら「君の画像はこうこうこうで、こうだから、これは切るしかないね。目の下の部分から上顎にかけてバッサリ切ります。切って1年くらいそのままにしておいて、その後ホテツといって入れ歯みたいなものを作って、1年くらい経って傷口が完全に固まったら本格的な入れ歯みたいなものを作って、ある程度モノが食べられるようにしますから心配は要りません。3日後ぐらいに手術しますから用意しておいてください。」といきなり言われたのですが、その説明も大雑把で、20人くらいの医者の卵みたいな人がズラリと取り囲んでいて、さぞかし物珍しそうにメモを取って、「何かさらし者みたいだな」という感じで余りいい気がしませんでした。

 私も個人的に調べていたら、切らないで治療する方法もあるということが分かって参りました。自分で調べたら東京にK大学M病院というのがありました。これは昔のタバコ専売公社が持っていた、俗称「専売病院」というところで、国が経営していたのですが、専売公社が日本たばこになって病院経営から手を引いて、民間の医療法人に売却されて、K大学の附属病院になったのです。そこの頭頸腫瘍外科に癌研病院の部長先生だった先生がおられて、そこにセカンドオピニオンに行きました。

 そしてお話を聞いたら「うちは何年も前から切ってないよ。あなたがどうしても切ってほしいというなら切るけれども、治療成績は始めてから2~3年しか経っていないので、切った人がいいのか切らない人がいいのかは、まだそこまでは治療成績の細かいことは出てないけれど、今のところそんなに切っても切らなくても治療成績には変わりがない。切っても死ぬ人は死ぬし、切らなくても死ななくて生きている人は居る」という話を聞いたものですから、「そんな切らないで治療する方法があるのだったら、そっちをお願いします」と返事しました。

 選択動注化学療法というのがありまして、抗癌剤を1週間に1度入れて、あとの日は毎日放射線を当てる、抗癌剤もこめかみの横(耳の横)の動脈から癌にストレートに入れる。従来の全身に抗癌剤をぐるぐる回して癌のところに行くのとは違って、癌のすぐ横からいきなり入れるから、少しの量でものすごく効く、副作用が少ない、というやり方でやられています。

 「但し切除すれば入院期間が1ヶ月で済みますが、この選択動注化学療法だと2ヶ月はみておいてください」ということでした。「あなたは現役の年齢ですから、2ヶ月も会社休めますか?」と言われました。「生きるか死ぬか分からない治療をするのだから、会社もへったくりもありません。会社がごちゃごちゃ言うようでしたら、会社辞めてもいいですから、2ヶ月かかろうが3ヶ月かかろうが切らないで済む治療効果の高い治療法があるのなら、そちらにしてください。」とお願いしました。

 そちらで4月初めから2ヵ月半入院しておりました。それ以降は月1回東京へ行っています。確かに新幹線代もかかるし、お金もかかります。けれども言語障害もなく、普通に食べることも出来ました。ただ入院中は抗癌剤治療も放射線治療もやっておりますので、口の中は口内炎だらけになっていて、退院して何ヶ月間は口内炎が治りませんでした。しゃべりにくかったのと食べづらかったのとお醤油などは刺激で食べられなかったということはありました。でも今は辛いものであろうがほとんど差し障りなく食べられます。同じこの治療法を受けても、口内炎が少なくて早く治った人もいるようで、回復過程は人によって違うようです。

 今はこういう方法があって、必ずしも切らないで治療が出来ます。ただ、関東で5病院くらいだと聞いております。関西もここの成人病センターも始められたと聞きました。私が入院する2009年段階では成人病センターでもまだ実施はされていなかったのではないかと思われます。そのときお話に聞いたのは、足の付け根からカテーテルを入れて抗癌剤を入れる、と成人病センターではおっしゃっていました。

 私は癌の他に心臓病を抱えておりまして、心臓のカテーテルというのを何度かやったことがあるのですが、それを足の付け根からやると、ここに骨折した時みたいに、強力なギブスみたいなものを付けまして、自分の足で歩けないのですね。1日半くらいはトイレにも行けない、何も出来ないのですね。私が病院でこの2ヵ月半入院していたのは、抗癌剤を入れるときは、ここ(耳のところ)に細い管が5cmほど付いていて、そこから抗癌剤を入れるだけです。抗癌剤を入れるのは1週間に1回だけですので、そのときは煩わしいのですが、それ以外の時はフリーハンドですから、トイレにも自分の足でゆくことが出来ました。お風呂にも入れました。自分で好き勝手にできたので、楽でした。細かなやり方はどこの病院も試行錯誤でやっているようです。選択動注化学療法は、ここの成人病センターでもやっておられるということなので、今は幾つかの病院がやっておられると思います。顛末記は以上です。

 

 今日の本題「今を生きる」について、話をさせていただきます。

(資料配布:省略)

 ここにお集まりの皆さんは、治療は終っていると思います。あとは、「再発を阻止しよう」「転移を阻止しよう」「もし再発とか転移した人がいたとしても、さらにそこから広がるということを阻止しよう」と。「癌は生活習慣病だ」と今は言われているんですね。ということは、いままで自分がやって来た生活に何か問題があったんじゃないかと、私は考えたわけです。

たとえば、私はお酒もタバコもほとんど飲まなかったけれど、癌になりました。率からいうとタバコを吸っていた人やお酒を飲んでいた人が頭頸部癌になっている確率が明らかに高いわけです。

そういうことを治療が終っても続けていたら、再発したり転移したりするのは目に見えているような話です。「そういうのから改めてゆこう」と。ということは今までの生活習慣・態度を180度改めるくらいの気持ちでやらないと、癌はなおらないのではないかなと私自身は考えました。

 あと、癌になった瞬間から落ち込まない人は居ません。もう死ぬのではないかとか、この世の終わりだとか、働いている人は勤めはどうなるのだろうとか、もう少しで部長になれそうだったのにとか、出世コースから外れてしまうとか、窓際族で終るのかとか思ったりするのだろうと思うんです。

 でもそんなことは、どうでもいい、生きていないことには社長も部長も課長もないわけで、命がなくなっては出世も何もあったものではありませんから、出来るだけ笑って陽気に暮らそうと。

 私は漫才とか落語とかを聞くのが好きでしたから、高いサプリメントとかを買ったり、抗癌剤の治療を受けることを思えば、落語とか漫才とか懐メロのカセットテープやCDを買ったってそんなに高いものではありません。

 私は会社に2ヶ月休ませてくださいと言ったら、今は不況のこういうご時勢ですから、じゃ辞めてくださいと言われまして、その時点で首になりました。退院して帰ってきたところで毎日が日曜日なので、兎に角養生に努めてやろうと思って、落語とか懐メロとか、カラオケとかに行ったりして、朝から晩までそんなのを聞いて、ゲラゲラ笑って過ごしていました。

 好きなことを出来るだけやろうと。これは死ねばできない。今までやりたいな、行きたいなと想っていたことは、今のうちにがんがんやろう。次にやろうとか、来年にやろうとか思っていたら、もうその時生きているかどうか分からない。今生きているのだから生きている間にやろうと。今まで行きたかったところとか、やりたかったこととかを借金してでもいいから兎に角やろうと。日本中あちこち、北海道から沖縄から、九州から、勤めがあって行けなかったところとかを何箇所もいっぱい行きました。

 北海道に行ったら、蟹とか贅沢三昧、死んだら食べられないと思って、高いステーキだろうが何だろうがもうお金に糸目を付けず、出来るだけ食べて、遊び放題しました。そうやって出来るだけストレスを貯めない生活に努めました。勿論そんなことをやっていたら、蓄えがどんどん減って行くわけで、いずれは就職しないといけないなと思ったのですが、今は半年や1年遊び倒そうと思って、すっからかんになるまででも遊んでやろうと思って、ずーと遊んでいました。

 要はまるっきり正反対の生活をすることを心掛けるようにということです。タバコや酒を飲んでいる人は止めるようにということ、私は仕事の関係で夜更かしの生活をしていたのですが、止めました。早寝早起きで規則正しい生活に戻しました。毎日10時間くらい寝て、寝過ぎくらいに寝ています。

 今までは仕事・仕事の仕事中心の生活をして来ましたが、仕事も首になったし、無職の身だし生活中心の自分になりました。私は家内を早くなくして、子供もいないので元々一人の生活でしたが、家族の居る人は家族のために、家族サービスやお付き合いなどをするのですが、癌になったら自己中心の「ジコチュウ」になろう、自分中心の吾がままな生活になってもいい、自分を大切にしようと生活態度を改めました。

 あとは、今盛んに言われているように、自己免疫を高めて癌細胞を見つけてやれば、ガン細胞は簡単に滅びてしまう。癌細胞というのはそんなに強い細胞ではないらしくて、身体の中の免疫作用が癌細胞を簡単に見つけられないために、癌がどんどん大きくなるだけで、自分の中に本来もっている自己免疫がガン細胞を異物と判断して、風邪でもいずれ治るというように、ガン細胞も自分の免疫反応が賢くなって、これは自分の中にいたら具合の悪いものだと免疫細胞が反応してくれるように仕向けてやれば、ガン細胞は簡単に医学的には滅びてしまうらしいので、そういう方向に自分の身体を体質的に変えていく努力はしないと、再発とか転移などして、あっという間にあの世行きになるのではないかなと思います。

 いずれあの世行きになるにしても1年でも2年でも先にしたいな、お迎えの時期を遅らせてやろうと、そのためには今までとは違う生活をやらないといけない、お金をかけていろいろなサプリメントをやるというのは限られたお金持ちしか出来ない話です。普通の人はできるだけお金をかけないで、自分の生活や環境を変える取組みをしないといけないだろうと、そういうことで衣食住を見直すことを始めました。

 「食」については、退院したのが夏でして、その暮れには何でも飲み食いができるような状態になりましたので、そこから始めました。市販されている本を読むと、肉類はよろしくないようなことを書いている本が多い。どの本を読んでも豚肉とか牛肉など、肉類を食べるということはあまり良くないようなことが書いてある。それで肉類はたべないようにしようと決めました。直接肉類を食べなくても、ハンバーグとかハムとか、ウインナー、シューマイ、餃子、メンチカツなどの加工食品の中は肉ですから、それを食べていては全く意味がないので、そうしたものは極力食べないようにしようと決めました。肉類は鶏肉だけにしました。

 次に塩分に気を付けようということで、少し高いけれど減塩醤油、減塩味噌にしました。ダシも味の素・だしの元などを手軽に使っていたけれど、成分表をみるとかなり塩分が入っているのです。そういうものは使うのをやめて、煮干でダシを取るようにしました。自炊をしているので、肉類から魚、野菜中心のメニューへ変更するという風に作り変えました。

 市販されている本に、癌に良いのではないかと書かれている本を読むと、ブロッコリー、ショウガ、マイタケ、シイタケ、納豆、こういうものを毎日食べるように心掛け、メニューの中に工夫して出来るだけ毎日少しでも食べるように考えました。私はブロッコリーとマイタケとキャベツをオリーブオイルで炒めて、そこにターメリック(うこん)をふりかけて、毎日必ず食べるようにしています。ショウガも身体を温めて自己免疫を高めるというので、黒酢や料理に入れています。

 「衣」については、体を冷やさないように心掛けました。元々冷え性で、夏でも靴下をはいて寝ていました。普通の人はそこまでやらず、クーラーもがんがん入れていると思うのですが、今までに比べてクーラーの設定温度を変えました。癌になるまでは寒いくらいにしていましたが、それを止めて少し暑いくらいに設定を変え、クーラーも余りかけないようにしました。夏はタオルケット1枚にパジャマで寝ていましたが、夜具をキチンと着るようにして、極力身体を冷やさないように心掛けてやりました。

 「住」の方ですが、以前は持ち家のマンションに住んでいたのですが、壁も厚く結構暖かい家に住んでいたのですが、5年前に心臓を患って、心臓手術をしたものですから、この先家をローンを返しながら維持して行くのが不安になったものですから、その時点で家を売って、今は県営住宅に住んでいます。県営住宅は壁も薄くて断熱材も入っていなくて、非常に寒い家でした。癌にかかってから、この家に住んでいたのじゃ寒くて仕方がないし、ということで、自分でホームセンターに行って色々な断熱材などを買って来て、日曜大工で改造しまして、出来るだけ寒くならないようにしました。前は冬少々寒くなっても電気代がもったいないと思ってファンヒーターを付けなかったり、エアコンを付けなかったりして、やっていましたが、そういう我慢するのは一切止めました。ちょっとでも寒いなと思ったら、電気代も灯油代も考えることなく、すぐエアコンをつけたり、ファンヒーターを付けたりして過ごすようにしました。それでも高いサプリメントや高い抗癌剤(たとえばTS-1などは保険適用しても月当たり万単位の出費になります)などを考えたら、少々電気代などかかっても抗癌剤に比べれば安いものです。抗癌剤だと副作用がありますが、暖房の方は副作用はありませんから、こちらにしようとしています。

 それだけでは、医学的にはエビデンス(証明)のないことばかりやっているので、多少医者が見て納得してくれるような事柄もやらないと、自己流になってしまいます。それで退院して半年後くらいに丸山ワクチンの資料を取り寄せました。当初丸山ワクチンというのは末期の患者さんしか投与が認められてないのだろうと思っていたのですが、取り寄せてみたらそんなことは全くなくて、問い合わせたところ、癌の治療をした人なら癌の部位に関係なく、1期2期の初期の癌の人でもいくらでも投与出来ますよ、と。頭頸部癌でも良いということでした。丸山ワクチンは基本的に保険が利かないので、自由診療ですから、受けようと思うなら受けたらどうですかと言われました。これは自分で自己注射するものですが、日本では麻薬とかの問題で自己注射出来ないので、町医者の先生を探して、打ってもらわないといけません。私の場合は幸いにかかりつけの先生が近くに居ましたものですから、その先生にお願いして週に3回打ってもらっています。

 丸山ワクチンは、1回頼むと送料込みで10500円です。これで45日分くらいあります。A剤、B剤を1日ごとに打つのですけど、毎日打っても構いません。保険適用のTS-1を口から飲むのに比べれば、それほど高いわけではありません。打ち始めて1年以上経ちます。

ただ丸山ワクチンについては、お医者さんの間でも、こんなものは全く効かない、無意味だというお医者さんも居れば、ある程度効果があるというお医者さんも居て、昭和30年代から賛否両論に分かれて、未だに喧々諤々やっています。

 あとは、漢方薬ですね。私が行ったのは京都駅前にある病院です。ここは煎じ薬の漢方をやっている漢方専門の病院です。私から「口の中がただれているし、何か食べても沁みるし、再発や転移も予防したいし、身体の冷え症も治したいし」というようなことを話しますと、先生がそれなりに煎じ薬を出してくれます。保険適用の薬を頼んでいます。2ヶ月に1回くらいの頻度で行っていますが、それで処方してもらって6000円くらいです。費用的にはそれほど高くはありません。煎じ薬の元になっているものは厚生労働省が認可した素材ですから、医学的に証明されたもので、変なものではありません。

 サプリメントは健康食品ですね。いろいろ調べさせてもらったんですが、飲みたいなと思ったのですが、1ヶ月2万円とか3万円とか5万円とかの健康食品があるのです。とても続けられないと思い、また健康食品ですから何年・何十年と飲み続けないと意味がないととですから、それほど高いものは続けられません。キノコの成分からきているサプリメントでAHCCというのがあります。これを飲んでいます。これが30日分で5000円ちょっとですね。これは大阪の大きな薬局でも売っていなくて、インターネットで取り寄せています。配布資料には電話番号も載っているので、電話でも頼めます。他にもいろいろあるのですが、値段と相談してこれが一番無難かなと思って飲んでいます。

 あと配布資料のミツカンの黒酢ダイエットストレートというのを飲んでいます。NHKの “ためしてガッテン”でショウガが身体を温めるのに非常に良い成分があると聞きました。漢方薬でも生ショウガをスライスして煎じ薬と一緒に煮出してくださいと書かれているので、そちらもやっているのですけれど、“ためしてガッテン”で聞いた話によると、ショウガは生で使うよりも切干大根のように一度ひからびさして、それを干ししいたけのように戻してやると、ショウガの成分が変わって、より強力に身体を温める成分が大きくなるということです。それで黒酢ダイエットストレートにショウガをスライスして干からびさせたもの(電子レンジでやっても良い)漬けて、それをプリンのカップ7割くらいの量をお風呂上りに飲んでいます。ショウガの成分が溶け出すのに1週間か10日くらいかかりますので、1週間くらい漬け置きしておきます。これは300円くらいでスーパーで売っています。漬けショウガで飲むと、身体がぽーと温まってきます。

 これで、転移と再発を防ぐためにやっていることをお話させてもらいました。

あと一つ読んで良かった本があります。「ガンに効く生活」(日本放送出版協会)これは、読んで非常に参考になったので、読まれたらいいのではないかと思います。